4年 車いすの方のお話

 7月2日(火) 4年生が,車いすで生活している方のお話を聞く学習を行いました。講師はバリアフリープロモーターの岩城さんです。国土交通省東北運輸局バリアフリー推進課,ワイズクオリティ,根白石包括支援センター,泉クラシック,住吉台社会福祉協議会,仙台医健スポーツ専門学校,コンパス住吉台の皆様にもお世話をいただきました。

 岩城さんは,9年前,仕事中に大きなけがをしたために,車椅子で生活をするようになったとのことです。両足の感覚が全くないとのことでした。けがをしても気付かないそうで,痛みは体を守るためにあるとおっしゃっていました。

 岩城さんは,音楽が好きで,ピアノを弾いたりハープを演奏したりするそうです。また,ボルダリングをしたり,バイクを運転したり,バンジージャンプに挑戦したりと様々なことをして生活を楽しんでいるとおっしゃっていました。

 自分の体に合わせて作った車いすを使っているということで,車いすで案外自由に動き回れる様子を見せてくれました。また,家の暮らしでは,猫と一緒に暮らしていて,掃除も自分で行っているそうです。家の作りでは,スロープや壁の手すり,ドアの取っ手,トイレの安全バー,寝返りをしてくれるベッドなど,車いすでも暮らしやすいバリアフリーの作りをしていることが分かりました。

 車椅子で生活している方々がもっと暮らしやすくするためにどうしていったらよいか話してくださいました。最後に,子供たちへのお願いとして,車いすの人を見かけたらエレベーターを譲ってあげたり,困ったいる様子を見かけたら声を掛けて大人の人に助けを求めたり,道で出会ったら通れるように道を空けてくれたりすると,とてもうれしいとおっしゃっていました。

 質問タイムでは,子供たちは次々と疑問に思ったことを聞いていました。岩城さんは,どんな質問でも笑顔で分かりやすく教えてくださいました。車いすで生活している人も,自分たちと変わらず,工夫して楽しく生活していること,障害がある人にもない人にも相手を思いやる心が大切であることを教えてくださいました。

 貴重なお話をしてくださり,子供たちにも大きな学びとなりました。ありがとうございました。